下籤
この籤は観音百籤の最後の籤「満籤」、一巡りの終点を表す。今は迷って決められず、あちこちに尋ね回っても、ますます迷うだけ。東奔西走するより、ひとまず手放し、原点に戻ろう。三教の論争が結論を得なかったのは、争っても答えの出ない事があることを示している。善を行い福を積み、平安を守って、心が定まり時が至ってから、また始めればよい。
此是滿籤。諸事不利。大作福力。可保平安。
これは満籤、諸事不利。大いに善を行い福を積めば、平安を保てる。
此卦守常勿動之象。凡事宜待時吉也。
完滿靈籤。盡報君加。信舊勿動。待等時至。
詩意:常を守って動かない象、何事も時を待てば吉。解曰:これは円満の最後の籤、霊験はすべて告げ終えた。信を守り旧きを守り、むやみに動かず、時の来るのを待て。
北周の武帝の時代、儒・仏・道の三教は互いに排斥し合っていた。武帝は三教の人々を朝廷に集めて大いに論争させたが、前後三度争っても、それぞれが自説を述べるばかりで、ついに結論は出なかった。道はいずこにあるのか――論じるほどに迷う。
参考:台北・艋舺龍山寺『観世音霊籤』第100籤の詩意・解曰・聖意および関連の故事。故事の要約は独自に書いたものです。
天機渡で観音おみくじを引く