下籤
この籤は「夢から覚める」。望みをかけている事は美しい夢にすぎず、さらに注ぎ込んでも空しいのかもしれない。執着するより、別の道を探すほうがよい。呂洞賓は一場の黄粱の夢で栄華の虚しさを悟り、かえって本当の道を歩みはじめた。絶望せよというのではない。幻想から目覚め、確かな方向に力を使おうという勧め。
| 家内 | 欠安 十分には安らがない |
|---|---|
| 自身 | 謹防 用心すること |
| 求財(金運) | 阻 妨げあり |
| 取引 | 難 難しい |
| 婚姻 | 待時 時を待つ |
| 六甲(妊娠) | 祈保 平安を祈る |
| 旅人の便り | 遲 遅い |
| 田畑・養蚕 | 滯 滞る |
| 家畜 | 滯 滞る |
| 人探し | 見 見つかる |
| 訴訟 | 虧 不利な立場 |
| 転居 | 吉 吉 |
| 失せ物 | 空 空しい |
| 病気 | 求神保佑 神仏の守りを祈る |
| 墓所 | 不安 落ち着かない |
此卦夢中得寶之象。凡事枉費心力也。
物在水中。形影長短。皆有分定。不用商量。
詩意:夢の中で宝を得る象、何事も心力を空しく費やす。解曰:水に映る影のように、長さも形もすでに定まっている、もう相談するには及ばない。
書生の呂巌(のちの呂洞賓)は科挙に落第し、宿で鍾離権に出会い、枕に寄りかかってうたた寝をした。夢の中で彼は状元に及第し、高位に上り栄華を極めたが、四十年後に罪を得て家財を没収され、追われる身となって驚いて目覚めた――目覚めたとき、宿の主人が炊いていた黄粱の飯はまだ炊き上がっていなかった。彼はそこで大いに悟り、鍾離権に従って修行の道に入った。
参考:台北・艋舺龍山寺『観世音霊籤』第54籤の詩意・解曰・聖意および関連の故事。故事の要約は独自に書いたものです。
天機渡で観音おみくじを引く