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観音おみくじ 第54籤

下籤

夢中得寶醒來無
應說巫山只是虛
若問婚姻幷病訟
別尋生路得相宜

籤の意味

この籤は「夢から覚める」。望みをかけている事は美しい夢にすぎず、さらに注ぎ込んでも空しいのかもしれない。執着するより、別の道を探すほうがよい。呂洞賓は一場の黄粱の夢で栄華の虚しさを悟り、かえって本当の道を歩みはじめた。絶望せよというのではない。幻想から目覚め、確かな方向に力を使おうという勧め。

事柄ごとの神意

家内欠安 十分には安らがない
自身謹防 用心すること
求財(金運)阻 妨げあり
取引難 難しい
婚姻待時 時を待つ
六甲(妊娠)祈保 平安を祈る
旅人の便り遲 遅い
田畑・養蚕滯 滞る
家畜滯 滞る
人探し見 見つかる
訴訟虧 不利な立場
転居吉 吉
失せ物空 空しい
病気求神保佑 神仏の守りを祈る
墓所不安 落ち着かない

一句ずつ

  1. 夢中得寶醒來無
    夢の中で宝を得たが、目覚めると何もない。
  2. 應說巫山只是虛
    巫山の雲雨の伝説のように、ただの幻。
  3. 若問婚姻幷病訟
    もし婚姻、病、訴訟を問うなら、
  4. 別尋生路得相宜
    別の道を探すほうがふさわしい。

詩意 · 解曰

此卦夢中得寶之象。凡事枉費心力也。

物在水中。形影長短。皆有分定。不用商量。

詩意:夢の中で宝を得る象、何事も心力を空しく費やす。解曰:水に映る影のように、長さも形もすでに定まっている、もう相談するには及ばない。

故事 · 呂洞賓、黄粱いまだ炊けず

書生の呂巌(のちの呂洞賓)は科挙に落第し、宿で鍾離権に出会い、枕に寄りかかってうたた寝をした。夢の中で彼は状元に及第し、高位に上り栄華を極めたが、四十年後に罪を得て家財を没収され、追われる身となって驚いて目覚めた――目覚めたとき、宿の主人が炊いていた黄粱の飯はまだ炊き上がっていなかった。彼はそこで大いに悟り、鍾離権に従って修行の道に入った。

参考:台北・艋舺龍山寺『観世音霊籤』第54籤の詩意・解曰・聖意および関連の故事。故事の要約は独自に書いたものです。

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